日本語学習翻訳

複雑な日本語動詞活用に向き合うための覚え方

日本語には、品詞ごとにいろいろな活用があります。動詞だけを見ても、基本的な活用として次のようなものがあります。

私なりの覚え方

これだけ種類が多いと、どう覚えればよいのでしょうか。今のところ、私は次のように整理しています。

  1. まず普通形と丁寧形を分ける
    動詞の普通形には、辞書形(非過去肯定)、ない形(非過去否定)、た形(過去肯定)があります。
    動詞の丁寧形には、ます形、尊敬形(受身形と同じ形)があります。
  2. て形とた形の作り方は同じ
  3. 活用後に辞書形と同じように扱えるもの
    可能形、受身形、使役形はどれも「る」で終わるので、辞書形と同じように、さらにない形、た形、ます形、て形などに変えることができます。
    また、二類動詞では可能形と受身形が同じ形になります。
  4. 命令形
    一類動詞は特別な接尾語がつくというより、語尾が変わります。
  5. 活用後にさらに活用しにくい特殊な形
    禁止形、条件形、意向形です。私は「あいうえお」の順に並べて覚えるようにしています。

覚えにくい活用

次の活用は、初学者にとって特に覚えにくいと思います。私も今でもはっきり覚えきれていません。

可能形:え段、る、られる、できる

受身形:あ段、れる、られる

使役形:あ段、せる、させる

命令形:え段、ろ、い

禁止形:う段、な、るな

条件形:え段、ば、れば

意向形:お段、う、よう

二類の特殊な動詞

日本語の動詞は、一類、二類、三類に分けられます。分類によって、活用のルールが違います。

一類動詞かどうかを判断するのは比較的分かりやすいですが、活用は一番複雑です。二類動詞にも一部特殊なものがあり、これは個別に覚える必要があります。自分用に表に整理したので、ここでも共有します。

日本語の二類特殊動詞まとめ

ある聞きかじりの話

日本に来たばかりの頃、中国人コミュニティの中でこんな話を聞きました。日本では昔、留学生にまず辞書形や普通形を教えていたけれど、そのあと役所の職員と話すと丁寧形が使えず失礼に見えた。そこで政府が「これはよくない」と考え、まずます形から教えるようになった、という話です。

当時はあまり疑いませんでしたが、今は根拠のない話だと思っています。なぜなら、市役所には何度も手続きに行きましたが、よく使われる表現は、職員の方も普通形で話すことがかなりあるからです。

では、なぜ先にます形を教えるのか。今の私の考えでは、動詞の分類を理解しやすくし、その後のさまざまな活用へ進みやすくするためだと思います。

最初に一段階遠回りしているように感じるだけで、慣れてくるとその違和感は少しずつなくなります。そもそも「ます」を含まない「ます形」も多くの場面で使われます。これは段階的に学ぶための道筋なのだと思います。

だから、最初に難しく感じたからといって、先ほどのような噂話に責任を押しつけて安心するより、なぜそう教えるのかを考えてみたほうがよいのかもしれません。人の言うことをそのまま受け取るより、自分で考えるほうがずっと大事です。

皆さん、頑張って下さい。