簡単な日本語にも、意外と多くの知識が含まれている
日本語学校に通っていたとき、先生があいさつや授業の導入でよく話していたのは、天気の暑さ寒さ、体調、食事をしたかどうかなどでした。少し考えてみると、中国でのあいさつと基本的には似ています。
私は子どものころから丸暗記が苦手でした。とても簡単なことでも、なぜそうなるのかを考え、納得してからでないと頭に入りません。そのため、誰かと一緒に何かを学ぶとき、いつも人より少し遅れることがあります。
日本語の導入表現
今回は、上で触れた日本語の授業でよく出てきた導入表現を一つ共有します。
- 皆さん、食べましたか。
- 何を食べましたか。
- 何か食べましたか。
この三つは、中国語のあいさつで言えば、次のような感じです。
- ご飯食べた?
- 何を食べたの?
- 何か食べた?
それに対応する返事は、たとえばこうなります。
- 食べました。
- ラーメンを食べました。
- 食べました。KFC で定食を食べました。
日本語での返事としては、次のようになります。
- はい、食べました。
いいえ、食べませんでした。 - ラーメンを食べました。
何も食べませんでした。 - はい、KFCで定食を食べました。
いいえ、何も食べませんでした。
ここで注意したいのは、疑問詞があるかどうか、そして助詞の違いです。日本語の助詞は、深く考えていくとかなり面白いです。
否定の意味の違い
続いて、食べる・飲むに関係する、とても基本的な日本語を見てみます。
- 寿司を食べる
寿司を食べます - 寿司を食べない
寿司を食べません
では、「寿司を食べたことがない」と言いたいとき、初学者はつい「寿司を食べません」と言ってしまいがちです。論理だけで見れば大きく間違ってはいないようにも見えますが、実際には不自然です。
まず中国語で考えてみます。
- 酒を飲まない
- 酒が飲めない
- 酒を飲んだことがない
この三つの違いはすぐ分かります。
日本語でも同じです。ですから、「寿司を食べたことがない」と言いたい場合、単純に「寿司を食べる」という動作を否定するだけでは足りません。「寿司を食べた経験がある」という事柄を否定する必要があります。
だから、「寿司を食べたことがない」と言うほうが、より正確です。
家庭ごみの出し方5原則
食べたり飲んだりすれば、当然ごみも出ます。最後に、日本のごみ出しの原則を見てみます。こうした文は、すべての人が簡単に素早く理解できるように作られているので、日本語初学者が読むのにも向いていると思います。
家庭ごみの出し方5原則:
正しく分別
市指定袋にいれて
決められた収集日に
早朝から朝8時までに
決められた場所へ
この短い数行には、初級日本語で学ぶ知識がたくさん含まれています。だから私はとてもよい例だと思い、ここで取り上げました。
- 出し方。「方」を付けることで、動詞を名詞化しています。
- 一般的に、名詞と名詞をつなぐときは「の」を使います。
- 助詞「に」は、動作の結果、時間などに使われます。
- 「から…まで」は、いつからいつまでを表します。
- 助詞「へ」は、行為の目的地を表します。
- 動詞の活用として、て形、た形、使役形なども関連してきます。