中国語の文を日本語にするとき、直訳だけではうまくいかない
以前の記事 日本語文法も大事だけれど、その奥にある文脈と感情のほうが大事だと思う で、日本語の文型を字面に近い形で直訳してみると、記憶や理解には役立つと書きました。
ただし、中国語の文を日本語に変換しようとすると、話はかなり難しくなります。これは日本語を学ぶうえで必ずぶつかる壁の一つだと思います。ここでは一つ例を挙げて、私なりの感覚を共有します。
たとえば、日本人の友人が家に遊びに来て、一緒に食事をしているときに、「遠慮しないで、いろいろ味見して、好きなものは多めに食べてね」と言いたい とします。
これは日本語でどう言えばよいでしょうか。
「遠慮しないで、すべて味を食べてみて、好きなものはたくさん食べてください。」
このように言うと、常識的に考えてやはり不自然だと思います。では、どう逆算すればよいのでしょうか。まず、この場面で伝えたい要点を整理します。
- 丁寧に言う。敬語を使う。
- 好きな食べ物。
- たくさん食べる。
こう考えると、まず「どうぞ」で始めるのはかなり安全です。
飲食の敬語は「召し上がります」なので、これを使います。
「好き」はそのまま「好き」です。
「好きなものを多く食べる」は少し難しそうに見えますが、実はあまり考えすぎる必要はありません。「だけ」は N5 でも習う表現です。
最後に、「お」「ご」「ください」「ね」「よ」「か」などを文脈に合わせて調整します。
以上をもとに組み立てると、次のように言えます。
「どうぞ、お好きなだけ、召し上がってください。」
こちらのほうがずっと自然ではないでしょうか。日本語学習の道は長く、まだまだ探究は続きます。
言語には仕事の進め方も表れるのかもしれない
ときどき、こんな話を聞きます。中国人はまずやってみて、進みながら考えることが多い。一方、日本人は最初は少し迷っているように見えて、かなり細かく考えてから動くことが多い。
日本語では、一文の中で動詞が基本的に最後に来ます。他の成分も比較的きちんと並び、格助詞によって役割が分けられます。日本語を学んでいると、上の話にも少し通じるものがあるように感じます。本当にそうなのかどうか、日本の方にもぜひ聞いてみたいところです。